加齢性難聴
こんにちは、院長の中島です。
年とともに耳が聞こえにくくなってくる人も多いかと思います。年齢とともに聞こえづらくなる難聴のことを加齢性難聴といいます。
加齢性難聴の症状
加齢性難聴の症状は当たり前ですが、「聞こえづらい」ということです。
具体的な症状としては
- テレビの音が大きくなった
- 聞き返しや聞き間違いが多くなった
ということなどが挙げられます。
難聴の問題点
加齢性難聴は歳のせいだから治らない、といって放置して良いわけではありません
難聴は
- コミュニケーションが取りづらくなる
- 人や自転車、車の接近に気づかず、事故につながる
- 認知症を進行させる
- 抑うつとの関連
などのリスクと関連することが明らかになってきています。
診療の際にも、難聴の人は
大事なこと(薬の服用時や検査のときの注意事項や、病気の説明など)を話しても、よく聞き取れず、ついわかったフリをして返事をしてしまいがちですが、結局あとでトラブルの元になったりします。
当院では、聞こえづらいのかなと思われる患者さんには、ご家族と一緒にお話を聞いていただくことをお勧めしていますので、ご協力のほどお願い申し上げます。
聞こえにくいなと思ったら
耳が聞こえにくいなと思っても、なかなか自分の衰えは自分で認めたくないものです。
人には相談しにくいと感じることも多いかと思いますが、放置すると思わぬトラブルや病気をこじらせることになるので、まずは耳鼻咽喉科を受診してみましょう。
適切な検査、治療により聴力が回復することもありますし、補聴器を使用するということで解決することもあります。また、予想外の疾患が見つかったりするかもしれません。
何より、難聴を改善することでコミュニケーションがとりやすくなったり、認知症の予防にもなるということは人生100年時代を元気で生き抜くためには非常に大事です。