2025年4月3日からmiSignal®️が当院でもご利用できるようになります

こんにちは、院長の中島です

このTV CMを見たことがある方も多いと思います

当院でも2025年4月3日からmiSignal検査を導入します。

がん検診は面倒くさいという方は尿で簡単にがんリスクを評価できるmiSignalを当院で受けてみてはいかがでしょうか

miSignal®️ってどんな検査?

 生命活動の重要な過程に遺伝子からタンパク質の翻訳、発現というステップがあります。

 タンパク質の発現、調整には色々な因子が関与していますが、その一部にmicroRNAと呼ばれる極短小のRNAによる遺伝子発現調整機構があります。microRNAは正常細胞からも癌細胞からも検出されますが、癌細胞特有のmicroRNAについて研究が進んでおり、microRNAの発現パターンを解析することである種のがんに罹患しているリスクについて評価するのがmiSignalです。

miSignal®️はどうやって受けるの?

 miSignal検査をご希望の方は受付にご相談いただくか、スタッフまでお問い合わせください。

 miSignal検査のみ受けることもできますが、生活習慣病健診としての特定健診と組み合わせて受けていただくこともできます。

 詳しくはスタッフまでご相談ください。

miSignal®️でがんに罹患しているかどうかわかるの?

miSignalはがんに罹患しているリスクが高いかどうかを調べる検査です

 つまり

miSignalの結果だけではがんに罹患しているかどうかは診断できません

 miSignalの結果をみて、リスクに合わせた次の対策(精密検査など)を取ることが重要です

 同様に、miSignalの検査結果でリスクが低いと評価されても、がんに罹患していませんということではありませんのでご注意ください。

 結果の解釈についてご不明な方は、医師にお尋ねください。

miSignal®️の検査の結果をみて、どうすればいいの?

 miSignalをうけて、幸いにもいずれのがんもがんリスクは低いと診断された方は定期的にmiSignalをうけてがんリスクの変化をフォローアップされることをおすすめします。

 miSignalをうけてがんリスクが高いと診断された人については、詳しい検査を追加することをおすすめします。

 ただし、注意していただきたいことはmiSignalは国が行うがん検診とは違うため、高リスクと診断されてもすべての患者さんが保険診療として2次精査(精密検査)を受けることができない場合があります。

 高リスクと診断されたがん種に関係した症状がある場合は、症状に対する検査として保険診療による2次検査の対象になることがあります。

miSignalの検査後の対応

  • miSignalをうけてリスクが高いがん検診(肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、(子宮がん**)、前立腺がん)を積極的に受けて、2次精査(保険診療)につなげる( **miSignalには子宮がんリスクの評価は含まれません)
  • miSignalをうけてリスクが高いがん種について自覚症状や検査の異常が伴っていれば、保険診療で詳しく精査する
  • miSignalをうけてリスクが高いがん種について自覚症状や検査の異常が伴っていなければ、自費診療によるさらに詳しい精査としてCTや内視鏡検査などを受けてみる。あるいは全身精査ができる人間ドック(健診)を追加してみる。

miSignalの検査後にどうすればいいか迷っている方は、スタッフまでご相談ください

miSignal®️にはどんな種類があるの

miSignalには一つのがん種のリスクだけを調べるものと複数のがん腫のリスクを同時に調べることができるものがあります

miSignal®️料金表(税抜)

膵臓がん(単独)消化器がんセットオールインワン
膵臓がんのみのリスクを調べる検査です消化器がん4種のリスクを1回の検査で調べることができます。10種類(2025年4月~)のがん種のリスクを1回の検査で調べることができます。
膵臓がん食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、卵巣がん、、腎臓がん、膀胱がん、前立腺がん
¥55000¥60000¥65000

miSignal®️の上手な利用方法

 miSignal検査は決して安価な検査ではありません。なので、やみくもに検査を受けていただくことはお勧めできません。以下のようながんに罹っている可能性が高い人は他のひとよりもmiSignalの検査結果がより重要になってくるかもしれませんので、miSignalを受けることを検討してみてはいかがでしょうか。

 また、オールインワンセットは1度の検査で10種類のがんを調べることができるため、1種類あたりの費用が抑えられるため、費用対効果の高いお得な検査といえるでしょう。

がんに罹っている可能性が高い人ってどんなひと?

  • がんの家族歴がある
  • がんのリスク因子に該当する
  • がんにかかりやすい遺伝子異常がはっきりとわかっている

人はがんの可能性が他の人よりも高いと考えられています。

たとえば

  • 膵臓がんの家族歴がある(膵臓がんリスク因子)
  • 膵臓がんが疑われる画像所見を指摘されている(膵臓がんリスク因子)
  • H.pyloriの感染歴がある
  • アルコールをたくさん飲んで、たくさんタバコを吸う(食道がんリスク因子、膵臓がんリスク因子)
  • BRCAやp53異常(Lynch症候群)、ミスマッチ修復遺伝子(HNPCC)の遺伝子異常がわかっている(調べたことがある)

ような人は心配ながん種にあわせて、miSignal検査をうけることでがんの早期発見に寄与する可能性がありますので積極的にmiSignal検査を受けていただくことをお勧めします。