あたらしい高血圧治療

こんにちは、院長の中島です

高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つの生活習慣病の基本は食事療法と運動療法です

薬物療法は食事療法と運動療法だけでは治療効果が今ひとつの人に対して考慮される治療法ですが

実際は薬物療法が先行して行われる、あるいは基本の食事療法、運動療法が不十分な上に薬物療法に頼ってしまうことも多いのが現状です。

これは、食事療法と運動療法について、外来診療で指導が難しいことも一つの理由ではないかと思われます。

患者さんにとっては、食事療法と運動療法と言われてもなにをどうやってやればいいのか・・・といったところでしょうか

指導する側も

  • 塩分は1日6g
  • カロリーは1800kcal/日まで(人によります。身長(や体重)によって変わります)
  • 卵は控えめで

といったところで

具体的なメニューや一体なにをどうやって、食事のカロリーや塩分量を気にすればいいのか一言では言い尽くせず、短い外来診療時間で説明しても、時間や言葉が足らなかったりすることも多いと思います。残念ながら、なぜ糖尿病や脂質異常症、高血圧は治療しなければならないのか、とか正しい血圧の測定方法ひとつとってもなかなか伝えられていないのが現状です。また、指導された内容も、聞いただけでは、あとから「どうだったっけ?」という事になったりするのではないでしょうか。

さて、最近になって、そんな外来での指導に役に立つ高血圧治療のためのアプリが保険適応になりました

このアプリは測定した血圧を記録するのはもちろんのこと、アプリのなかで登場するキャラクター(高血圧の治療中のおじさん、おばさんや、おにいさん、おねえさんなど)が、高血圧に対する食事療法や運動療法、生活習慣について、いろいろと教えてくれたり、教えてもらった知識の確認のためにクイズが用意されていたりと、朝または寝る前の10分、15分程度でいろいろ高血圧の病気について、治療について飽きることなく知識を得ることができます

院長もちょっとやってみましたが、クイズ形式で楽しく血圧について勉強することができて、割とハマっていたのですが、お試しで1ヶ月ぐらいやっただけなので、面白くなってきたところでお試し期間終了でちょっと残念でしたが、患者さんにはぜひ勧めたいと思いました。

特に

  • 血圧高めと健診で指摘され、医療機関に受診するよう指導されて、高血圧と診断されたばかりの人
  • 以前から、血圧が高くて気になっていたが、面倒くさくて医療機関になかなか受診できなかった人
  • できれば、高血圧の薬は飲みたくない人
  • 高血圧の薬は飲んでいるけども、120台/70台 mmHgの目標までもう一歩という人

などといった患者さんに

  • 薬物療法を開始する前にまずやってみる
  • 薬物療法に付加するかたちで追加する

などといったかたちで始めてみることをお勧めします。

興味のある方はスタッフにお声がけください。

注意1:アプリは薬物療法と同等の扱いになるため、処方という形で6ヶ月間使用料がかかります(自己負担額は1割負担~3割負担で患者さん毎に異なります)。また、6ヶ月でアプリによる治療は終了します。

注意2:初診時にはアプリを処方することができません。初診から1ヶ月経過したあとからアプリを導入した治療が開始できるようになります。

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