潰瘍性大腸炎(UC)の症状

潰瘍性大腸炎の症状の特徴として最も重要なものは血便です

潰瘍性大腸炎は大腸粘膜が障害され活動期(病状が悪化しているとき)の症状は大腸粘膜からの出血による血便が多くなります。

腹部症状

  • 血便 炎症を伴っているため、粘血便を呈することが多いですが、出血量が多いとほとんど血液のような血便のこともあります。
  • 腹痛
  • 下痢、特に夜間に下痢、血便の回数が多くなる傾向があるようです。

全身症状

  • 発熱
  • 体重減少
  • 頻脈
  • 腸管外症状として
  • 腸炎関連性関節炎(仙腸関節炎や大関節など)
  • 結節性紅斑

などが認められることがあります。

 全身症状や腸管外症状はクローン病と共通する項目が多いですが、これはIBD(炎症性腸疾患)の全身への影響と考えられます。

疾患特異的(潰瘍性大腸炎に特徴的)な症状としてはやはり、血便といえるでしょう。

 血便が繰り返して認められる場合は、大腸癌などの怖い疾患や、虚血性腸炎や大腸憩室出血、痔出血などその他の疾患も鑑別が必要です。内視鏡検査をしてみないとわからない場合もありますので、ご相談ください。