便秘とは

便秘の定義にはいろいろありますが、2017年に発行された慢性便秘症治療ガイドラインには
「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」と定義されています。
その他、日本内科学会からは「3日以上便が出てない状態」または「毎日排便があっても残便感がある状態」、
日本消化器病学会からは「排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指す」などの定義が公表されております。

便秘の定義

慢性便秘症治療ガイドライン本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態
日本内科学会「3日以上便が出てない状態」または「毎日排便があっても残便感がある状態」
日本消化器病学会排便が数日に1回程度に減少し、排便間隔不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指す

以前の定義からは排便頻度の低下、または便の硬さにより定義されていた印象ですが、
新しいガイドラインではQOLの観点から排便後の快適感が定義として言及されるようになりました。

便秘の治療について

便秘の診療の上で重要なことは、器質的疾患の除外です。
ただの便秘と思っていたら、実は大腸癌で腸が詰まりかけている状態だったなどということもあり、重大な疾患が見逃されていては大変です。

まずは医療機関を受診し、医師に器質的疾患の除外の必要性についてご相談下さい。
検査で大きな異常がないことが確認されれば、症状にあわせた薬物療法を行います。

便秘の治療薬にはマグミットなどの緩下剤の他、センノシドやセンナなどの刺激系薬剤が主役でしたが、
近年、刺激系下剤の長期連用は薬物への反応が不良となり、便秘のさらなる増悪を来すことがあり、日々の診療でも問題となっていました。

2012年ごろから腸管上皮変容薬などの新規作用機序による下剤が登場してきて治療薬の選択肢が増えてきたこともあり、
最近では刺激系の下剤を第一選択としない治療方針も可能となってきています。

新規下剤の登場により便秘治療の目標がただ(便が)出れば良いというものから、
刺激系下剤などの連用による薬剤耐性を予防し、長期間、良好な便通コントールとQOLの改善へと変化してきていると言っても良いかもしれません。

薬物療法以外にはBio Feedback療法や手術などの特殊治療もありますが、
Bio Feedback療法は保険適応外であることもあり札幌市内でもこれらの専門的治療を行える場所は限られています。

くわしくは医師またはクリニックのスタッフにお尋ねください。